中国の薬膳では、五色の食材を組み合わせた食事を摂ることによって、健康が保てるという考え方があります。
五色とは、青(緑)・赤・白・黒・黄色で、五色それぞれに関係する臓器があると考えています。
食べ物の色が、関係する臓器に対して滋養強壮の効果をもたらし、その色が不足するとその臓器が弱るとも言われています。
そして、一つの臓器が弱ると、全身のバランスにも影響してきます。
食材の色をバランスよく組み合わせることは、見た目が良いだけでなく、健康を保つことにも役に立ちます。
五色に対応する臓器と効果、代表的な食材を紹介します。
【青(緑)】
肝臓の血液循環を促進。疲労回復、免疫力強化。余分な熱を鎮める。
:セロリ、ミント、緑茶、ほうれん草、春菊、三つ葉、レタスなど
【赤】
心機能を高め動悸を予防。血を補い巡りを改善。虚弱体質や冷えに効果的。
:クコの実、にんじん、レバー、マグロ、赤ワイン、ぶどう、ココアなど
【白】
肺機能の強化。呼吸と皮膚を潤す。(冷え症の方は生食は控えめに)
:大根、かぶ、玉ねぎ、ゆりね、白ごまなど
【黒】
腎機能を高め、排泄作用を強化。老化防止、滋養強壮。
:あさり、黒ごま、黒豆、黒米、イカ墨、海老など
【黄色】
脾臓の機能を高めて新陳代謝を活発に。消化機能を整え下痢を改善。
:味噌、大豆、じゃがいも、とうもろこし、かぼちゃなど
日本の和食でも、五色の食材を組み合わせることを大切にしています。
ご家庭の料理も、できるだけこの五色を意識してみることをおすすめします。
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