東洋医学的には、体内の熱を体表に運ぶ力が弱かったり、生命活動によって熱をつくり出す力が弱いと冷えの症状が出やすくなると考えらえれています。
元々身体が弱くて元気のない方や胃腸の弱い方は、熱をつくって蓄えることがうまくできないので、冷えやすくなります。
腎や膀胱などの働きが弱い方は、水分の代謝が悪く、体内に水がたまって冷えやすくなります。
また、血液が不足していたり、血流や気の流れが悪い方は、うまく熱を運ぶことができずに、末端や下半身が冷えやすくなります。
胃腸が丈夫でも、冷たいものや身体を冷やすもの(緑茶、コーヒー、夏野菜、甘いものなど)を好んで食べる方、水分過多の方などは、胃腸から身体を冷やして熱源を減らしてしまうので冷え性になりやすくなります。
他にも、大切な熱源となる食事をとらなかったり、食事のとり過ぎで流れを妨げたりすることも冷えにつながってきます。
日常生活においては、運動や睡眠の不足、ストレスなどで自律神経やホルモンバランスが乱れることでも、血流が悪くなり冷えが生じてきます。
長時間同じ姿勢をとり続けたり、運動不足で筋力が低下したり、筋肉が硬くなると、血液などの循環が悪くなって、細胞に新鮮な酸素や栄養素が十分に運搬されず、代謝が低下し、冷えや低体温につながります
特に脚の筋肉が衰えると、ポンプ作用で血液を心臓に戻す力が弱くなり、冷えを感じやすくなります。
循環器などの疾患を伴わない冷えは 食事、運動不足、ストレスなどの生活習慣と大きく関わってきますので、生活習慣を見直すことも必要になってきます。
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