●「心」の働き●
東洋医学でいう「心(しん)」とは、西洋医学の「心臓」の循環器系に関係する臓器とその働きに加えて、西洋医学の「脳」の働きの一部である精神活動も含み、精神の中枢とされています。
心は心臓、血管系、睡眠などの機能をコントロールしていて、血液循環によって、熱や水分、栄養や酸素を体内に巡らせるポンプのような役割があります。
また、「心の臓」とも言うように、「こころ」の働きも兼ねる臓器として捉えられ、悲しいと胸が締め付けられる、驚くと胸がドキドキすることから、心は人間の精神活動と深く関わってるとされます。
●「心」の不調●
心に不調が生じると、血液の循環作用が低下して滋養不足になったり、情緒不安定や記憶力の低下などが起こります。
心の調子が悪くなることで、健忘や不眠、恐怖などの神経症状を起こし、ひどくなると発音障害や痴ほうなどの脳の障害につながります。
これは心筋の衰えや老化、心身の消耗や栄養障害による血行障害で脳の栄養が失調する為に起こります。
また、心の不調は血管が集中している舌に現れやすく、むくみやのぼせなどの症状も出やすくなります。
また、血流が悪化すると、動悸や息切れ、肩や首筋の強いコリが現れます。
心の不調によって精神状態が乱れた場合、悲しみ深くなったり、笑いが止まらなくなったりすることもあります。
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